春先に宿泊したフェアフィールド・バイ・マリオット岐阜美濃。客室から見えたのは、長良川と桜並木が重なる穏やかな景色でした。窓の外を眺めているだけで、美濃の自然に包まれるような滞在です。
この記事では、ホテルの立地や客室での過ごし方に加えて、清流が育てた美濃和紙や「うだつの上がる町並み」など、滞在とあわせて楽しみたい土地の魅力をご紹介します。
道の駅に隣接した、地域を巡るためのホテル
ホテルは道の駅「美濃にわか茶屋」に隣接しています。フェアフィールドの「道の駅プロジェクト」らしく、館内だけで旅を完結させるのではなく、地域の食や文化へ出かけるための拠点として使いやすい立地です。

客室は快適なベッドとレインシャワーを備えたシンプルなつくりです。浴槽はないため、湯船に浸かって疲れを取りたい方は、周辺の入浴施設も事前に調べておくと安心です。
春、客室から眺めた長良川と桜並木
宿泊したのは春先でした。部屋から長良川と桜並木を眺めることができ、川の流れと淡い桜の色が重なる景色はとても美しく、部屋で過ごす時間そのものが旅の思い出になりました。

窓が、その土地の風景を切り取る額縁になる
私がこれまで宿泊したフェアフィールド・バイ・マリオットは、客室の基本的なつくりや設備が共通しています。初めて訪れる土地でも迷わず使え、いつもの感覚で落ち着けることは、移動が多い出張や旅行ではうれしいポイントです。
その一方で、窓の外に広がる景色は、その土地ごとにまったく異なります。統一感のある室内から大きな窓を眺めると、地域の風景がまるで額縁に収められた一枚の絵画のように感じられます。
季節や客室の向きによって眺望は変わりますが、春に訪れるなら、桜の開花状況とあわせて川側の眺めを確認してみるのも良いと思います。
長良川と山々に育まれた美濃
岐阜県のほぼ中央に位置する美濃市は、市域の約8割を山林が占め、長良川と板取川が流れる土地です。名古屋から車で約50分ほどでありながら、清流と山々に囲まれた穏やかな風景に出会えます。

春の桜、夏の川遊びや鮎、秋の美濃和紙あかりアートと紅葉、冬の楮の寒ざらし。季節を変えて訪れるたび、美濃の違った表情に出会えるのも魅力です。
清流が育てた美濃和紙と「うだつの上がる町並み」
美濃市観光協会の案内によると、冷たく澄んだ川の水と、紙の原料となる良質な楮(こうぞ)が、この地の和紙づくりを支えてきました。美濃和紙には少なくとも1300年の歴史があり、薄さと丈夫さ、美しさをあわせ持つ日本三大和紙のひとつとして受け継がれています。
伝統的な技法で漉かれる本美濃紙は、2014年にユネスコ無形文化遺産へ登録されました。美しい川の景色と美濃の文化は、水を通じてつながっています。

江戸時代初め、金森長近が小倉山城と城下町を整備し、長良川に上有知湊を開きました。和紙をはじめとする物資が川を通じて運ばれ、町は商業都市として発展します。
その繁栄を今に伝えるのが、国の重要伝統的建造物群保存地区である「うだつの上がる町並み」です。火災の延焼を防ぐための防火壁だった「うだつ」は、やがて紙商人の富と美意識を示す意匠になりました。町を歩けば、川が育てた産業と、その豊かさが形になった建築を一緒にたどれます。
- うだつの上がる町並み:江戸から明治・大正期の建物が残る歴史地区
- 美濃和紙の里会館:和紙の歴史と手仕事を学べる施設
- 長良川と美濃橋:美濃の自然、産業、町の発展を支えてきた場所
まとめ|ホテルを拠点に、美濃の景色と文化を巡る
使い慣れた客室で落ち着いて過ごしながら、窓の向こうには長良川と季節の風景が広がる。フェアフィールド・バイ・マリオット岐阜美濃は、美濃の自然と歴史をゆっくりたどる旅の拠点として、とても印象に残るホテルでした。
宿泊の際はホテルで過ごす時間だけでなく、清流、美濃和紙、うだつの町並みにも少し足を延ばしてみてください。土地の成り立ちを知ると、客室の窓から見える景色も、より深く心に残ると思います。
参考・出典:Marriott公式ホテル概要/美濃市「美濃市について」/美濃市「本美濃紙とは」/美濃市観光協会「魅力を知る」/観光写真の利用条件

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